要注意!フリープランや自由設計の広告の問題点
不動産の広告で「フリープラン」や「自由設計」と書かれたものを見かける。大阪府が注意を……
相談や苦情の理由。「フリープラン」の物件は、一般的な新築建売住宅の売買ではなく、「建築条件付土地」の売買であることが多いことが挙げられる。業者は契約をしてから決めればいいのでと……(2013/03/27)

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「自由設計ですから、契約した後でゆっくり設計しましょ」に問題がある

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分譲住宅・持家・賃貸・給与住宅。国土交通省 住宅着工件数のグラフ

上のグラフは国土交通省が発表する住宅着工件数です。
ご覧のように住宅の建築件数はバブルをピークに右肩下がり。今は注文住宅や分譲住宅、マンションなどの新築が売れない時代です。一戸建ての新築を購入予定、あるいは建て替え予定のお客さまトラブルや失敗を未然に防ぐために、「新築は売れない時代」ということを強く認識する必要があるでしょう。バブルは例外として、年間120万~130万戸ほど、以前は住宅が売れいていました。現在は80~90万戸へと約30%も減少しています。売れない時代でも仕入れ業者への支払いは待ってはくれません。また、売れなくても従業員の給料は継続的に支給しなくてはなりません。会社を運営するには毎月、驚くほどの経費がかかります。ハウスメーカー、工務店、分譲会社、不動産仲介業者。売れない時代は得に……多くの業者が現金の回収を急ぐため、契約すれば早く完成までこぎつけることを望んでいるでしょう。

住宅・不動産業界は大きなお金が動きます。
だから慢性的に手元資金が不足しがちです。借入金の多い企業や、成長の止まったハウスメーカー、建築会社、工務店は今の時代は苦しい経営を強いられています。大企業を中心に現在、上場企業の手元資金 は60兆円ほどあるそうですが、不動産業界にはあてはまりません。自由設計、フリープランでのトラブルは大幅に増加しているようです。トラブルの根底は、これまでお話ししてきたように、現在、住宅・不動産業界は現金の回収を急ぐ事情がある、ということが大きな原因かもしれません。その中には、お客さんとの出会いから完成を早めることにより、人件費を節約できる大きなメリットがあることも含まれるでしょう。また、住宅・不動産の営業担当者は歩合が多いようです。その歩合は一戸建ての新築の場合、完成時に給料として支給されます。営業さんも契約したら新築の完成を急ぐ事情があるのです。(夢が叶う匠建枚方の営業地域は、寝屋川市,高槻市,茨木市,枚方市,交野市,吹田市,豊中市,八幡市,宇治市などです)

「自由設計ですから、契約した後でゆっくり設計しましょ。とりあえず契約を」でトラブル続出。
以前にも、「寝屋川市などの不動産・分譲住宅の契約は慎重に」を以前の匠建枚方ブログで書きました。その後も苦情やトラブルの問題が、大阪府や宅建協会に相変わらず持ち込まれているようです。トラブルにあわないために、住宅の購入、契約のさい、2通りの契約方法があることを理解する必要があるでしょう。「土地と住宅がセットで売買される新築建売住宅」と、「土地は売買契約で住宅は建築請負契約」という2つの契約方法です。購入者の多くは、一般的な新築建売住宅と建築条件付土地の違いを認識していないことが、失敗、トラブルの原因とされているようです。お近くの方は、匠建枚方までご連絡頂ければ分かりやすくご説明いたします。


大阪府のホームページ「大阪府/要注意!「自由設計」「フリープラン」をうたう契約のトラブル」から。

皆さんは、不動産の広告で「フリープラン」や「自由設計」と書かれたものを見かけることがよくあると思います。「フリープラン」や「自由設計」という言葉には、自分が思い描く住宅を建てることができるイメージがありますよね? しかし、このような広告を見て不動産の契約をした方からの相談が最近増えています。その理由として「フリープラン」の物件は、一般的な新築建売住宅の売買ではなく、いわゆる「建築条件付土地」の売買であることが多いことが挙げられます。

典型的なトラブル事例
Aさんは、「フリープランの新築一戸建」という広告を見て不動産屋に行った。物件を気に入ったので契約することにし、土地についての重要事項説明を受けた。仲介業者から、住宅のプランは契約をしてから決めればいいので、とりあえず契約を結ぶ必要があると言われ、土地の売買契約と住宅の建築請負契約を同時に結んだ。その後、住宅のプランを検討したが、フリープランのはずなのにこちらの要望がなかなか通らず、また、こちらの要望どおりのプランにするとオプション料金がかさむので、契約の解除を申し出たところ、違約金を請求された。

ポイント1 「建売住宅」と「建築条件付土地」は違います!
マイホームを取得するにあたり、土地と住宅をセットで購入するのが、いわゆる「建売住宅」です。一方、売主または売主の指定する建設業者との間で建築請負契約を結ぶことを条件として土地を購入するのが、いわゆる「建築条件付土地」です……

ポイント2 本当にフリープラン?!
土地と住宅がセットで売買される新築建売住宅の場合、宅地建物取引業法により、未完成の住宅については、建築確認を受けていなければ広告や売買契約を締結することはできません。建築確認を受けているということは、建築基準法上の規制にかかるような設計変更は認められませんので、買主が自由に設計できる「フリープラン」はあり得ません……

ポイント5まであり。


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